超高層マンションは大規模マンションの部類に入ります。しかし、建築コストについては前項で述べたようなメリットをあまり期待できません。多くの収容世帯数のある建物ではありますが、椛造上のコストや、超高層であるがゆえに必要な設備のコスト、人工地盤やランドスヶープのためのコストが、通常の低?中高層の建物より格段に多くかかっています。そのコストは各戸の販売価格に付加されているので、経済性のよい物件とはいえません。また、老朽化を迎えたときの解体費用は想像を超える金額になる可能性があることも忘れてはなりません。また、管理に関しても、通常の建物よりコストがかかることはいうまでもありません。尚層建築物について考えておかなければならないリスクは災害です。アメリカのセンタービル倒壊の映像は、みなさんの記憶に残っていると思いますが、倒壊すること自体、テロだったから起こったというわけではありません。テロに限らず、何らかの理由で大きな火災など生じた場合、局所の強度を失うことで、超高層は自重で倒壊する危険性が比較的高いのです。超高層は高速エレベーターで移動するかぎり、その高さを感じませんが、災害時にエレベーターは使えません。階段での移動は想像以上に大変です。阪神淡路大震災のときも、倒壊こそまぬがれてもエレベータの使用ができず、水を運ぶのもままならず、そこに暮らせなくなってしまった人たちがいました。